製造元がイギリスのリレンザは粉末を吸入して摂取

リレンザの製造元はイギリス リレンザは、イギリスの大手製薬会社が製造しています。海外では腎臓病患者にも使用できるとされており、日本人での治験はおこなわれていないものの、日本人の腎臓病患者にも使えると考えられます。別のインフルエンザ治療の飲み薬は、腎臓に負担をかけるため、腎臓病患者には使えません。リレンザはそうした制限がないので、助かっている患者も多いことでしょう。
 リレンザは粉末状になっていて、それを吸入して摂取します。5歳以上から使え、幼児がうまく吸引できない場合は飲み薬に代えます。即効性の面で、直接のどの奥に届く吸入型のほうが優れているため、できたらこの薬を使わせたいものです。飲み薬の場合は、消化器系をひととおり経由したのちに患部に届くため、時間がかかりますし、全身に影響を及ぼすことで副作用の可能性も高まります。インフルエンザウィルスは、主にのどの粘膜から侵入し、そこで増殖を開始して爆発的に増え、全身に拡散するため、感染初期にのどの粘膜にピンポイントで入り込めたほうがいいわけです。感染直後にリレンザを使用できれば、ウィルスはのどの奥でごく少数のままとどまっているしかなく、そのうち体内の免疫細胞に見つかって死滅させられます。免疫細胞はインフルエンザウィルスという強毒性の異物が、ある程度の数見つかると、戦闘態勢に入り、体温を上げて活性化します。高熱が出るのはこのためで、ウィルスを撃滅するために必要なことです。決して解熱剤で無理に熱を下げてはいけません。むやみに熱を下げて、免疫細胞の活性を下げたら、ウィルスは増殖し放題になります。リレンザは体温を操作することはしません。ただ、ウィルスの増殖を阻止するだけです。ウィルスが少数のまま、体の限られた狭い部分にとどまっていれば、免疫細胞がウィルスを死滅させるのは非常に楽になります。ウィルスをすぐ消滅させられるので、体温を高くしたまま活性化している必要はなくなり、熱はすぐ下がります。このように、この薬は、体温を下げることに貢献はしていますが、体温だけを操作することはありませんので、安心して使えます。
 この薬を感染から48時間以内に使うことによって、ウィルスの増殖が阻止でき、解熱までの時間をかなり短くできます。飲み薬よりも短縮できる時間は多く、B型インフルエンザの場合は17時間も短縮できます。A型インフルエンザの場合も、時間をかなり短縮できることが明らかになっています。

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