リレンザや湿度計などのグッズで感染予防

 インフルエンザウィルスは湿気に弱いので、流行シーズン中は、湿度計などのグッズを活用して、室内の乾燥を防ぐことが大事です。温度が上がるだけで湿度は下がりますから、部屋を暖房するときは、必ず同時に加湿も始めることが必要になります。ただ、自宅内の湿度のコントロールは可能でも、屋外や外出先の室内の湿度はどうすることもできません。乾燥していて、インフルエンザウィルスが蔓延している環境もあるでしょう。シーズン中は、人混みの中に出ないことが何よりの感染対策となりますが、それが可能な人はむしろ少数で、ほとんどの人は常に感染の危機にさらされていると言えます。
 インフルエンザは飛沫感染しますから、健康な成人でも感染を防ぐのは至難の業です。感染してしまったら、一刻も早く医療機関でリレンザの処方を受けることです。リレンザは、インフルエンザウィルスの増殖を不可能にする薬です。粉末状になっていて、吸入して使用します。インフルエンザウィルスは、たいていのどの粘膜に侵入し、そこから増殖を繰り返して全身に拡散します。リレンザは、のどの奥に直接成分を入り込ませることができるため、即効性があります。ウィルスがまだそこだけで増殖中であれば、そこで増殖をストップさせ、ウィルスを封じ込めることができます。免疫細胞がウィルスを発見して撃滅するのが容易になるため、症状は軽くて済みます。
 リレンザはインフルエンザウィルスの増殖を阻止する薬であるため、時間との勝負になります。早く吸入すればするほど高い効果が得られますが、感染から48時間以降だと効力を発揮できません。ウィルスは侵入から48時間後には全身に拡散し、増殖をやめるからです。増殖し切って増殖するのをやめた後に、増殖を妨げる薬を飲んでも仕方ありません。リレンザは、感染から48時間以内でないと使えないのはこのためです。しかし、現時点では、インフルエンザ感染の有無は、感染からある程度時間が経過してからでないとわかりません。12時間から24時間でわかればいいほうで、もっとかかることもあります。感染が確定したときには、もう薬が使えなくなっていることもあります。感染のごく初期に、感染の有無を判定できる技術も開発されています。その技術が普及すれば、この薬の効果はいかんなく発揮されるようになるでしょう。
 この薬は、インフルエンザの予防薬として使ったときが、最も効果を発揮できるとも言えますが、予防薬としての使用は制限されています。

関連記事